元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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東京五輪・パラリンピック開催に向けての駅舎建て替えについて

東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、小田急電鉄は、神奈川県藤沢市にある片瀬江ノ島駅の建て替えについて検討しています。片瀬江ノ島駅は、90年近い歴史があり、竜宮城に似せた木造建築が人気です。

五輪開催を契機に駅舎が変わりそうなのは、これだけではありません。東京都内で最も古い駅舎と言われるJRの原宿駅は、建て替えが発表されています。原宿駅も90年以上の歴史があるそうです。西洋式の木造建築で、近くの公園の緑と相まって、親しまれています

駅は人が集まる場所であるだけに、駅舎のある光景は万人の心に刻まれます。このため、渋谷区に対して、地元からも駅舎の保存を求める声が出ています。
駅舎には、歴史、文化的な価値、そして観光資源と しての価値が詰まっています。前の東京五輪は、右肩上がりの時代で、インフラ整備が進みました。しかし、次の東京五輪は違います。

今こそ、何が街の価値か再確認し、その価値を大切にすべきです。長く愛されてきた独特の駅舎が、消えてしまうのはもったいないと思います。

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藤沢市におけるアスベスト対策

アスベスト対策は、学校など公共施設だけでなく、民間の建物でも不可欠です。
藤沢市内でも、工場などで除去作業が行なわれていて、昨年度の届け出件数は22件に達しています。アスベストは高度成長期の建物に使われ、現在、こうした建物が、建て替えや改修時期を迎えています。今後、民間でも、11年後をピークに解体工事が増えると予想され、アスベストの飛散を防止し、安全に除去する必要性が高まっています。

ただ法律によって、アスベストを見つける調査自体は、業者に任されていて、届け出を受けた自治体は、内容を確認し、必要があれば指導するにとどまっています。おととし、横浜市にある大学では、業者が調査を怠ったまま、改修工事が行われ、後から市の調査でアスベストが確認されたケースがあります。
また除去作業に対する監視が不十分だとも指摘されています。多くの自治体の場合、作業開始前に現場を訪れ、例えばフィルター装置がちゃんと機能するのか検査を行ないます。
藤沢市も、住民からの要望があれば、作業中の立ち入り検査も行なうとしています。ただアスベストの調査については、高い専門性が求められるため、人員体制のの強化が必要になるのではないかとしています。

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小田急線の片瀬江ノ島駅周辺の再整備と江ノ電の混雑対策についての一般質問

一般質問では小田急線の片瀬江ノ島駅周辺の再整備と江ノ電の混雑対策についても藤沢市の見解を聞きました。
環境にやさしい街をアピールするため、重要なのが、自転車の利用です。いわゆるレンタサイクル・貸し出し用自転車は、民間でも行われていますが、必ずしも便利なところにあるわけではありません。レンタサイクルを片瀬江ノ島駅から始めれば最適だと考えています。

県内でも買い物などにも使え、乗り捨てもできるコミュニティサイクルが広がっています。横浜市だけでなく、小田原など県西部も民間運営でスタートしています。需要を掘り起こす形で周遊コースなどを提示すれば利用も広がります。これに対して藤沢市は、「採算性が問題となるが、環境対策としても検討していく」と答えました。
また建て替えが検討されている片瀬江ノ島駅の駅舎について、文化・歴史的および観光資源としての価値を考えると個人的には保存を訴えるべきだと考えています。これに対して藤沢市は「保存を求める意見も出ており、建て替えについては、市民らから愛される駅舎となるようお願いしている」と述べました。

環境対策として、観光客に対する公共交通機関の利用を呼び掛ければ、それだけ地元住民への影響も広がります。とくに江ノ電は、混雑が激しいことで知られます。
このため、鎌倉市は住民を優先して入場させる実験を行ないました。同じターミナル駅としてわたしも藤沢駅の独自調査を行ないましたが、午前中の混雑がとくに激しく、入場を待つ列は、陸橋を超えて、西側の横浜銀行前まで続きました。

鎌倉と同じような住民を優先する仕組みが必要だと実感し、考えを聞きました。これについて藤沢市は、混雑は把握していると指摘した上で「江ノ電との協議を進めていく」と答えました。

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交通政策についての一般質問

6月の一般質問で、環境にやさしい交通政策について市側の考えを質しました。わたしはオリンピック開催を契機に何が藤沢の価値であるか再確認し、それを発信していくことが大事だと思っています。その価値とは海と緑に囲まれた住環境であり、誰をも受け入れる開放性です。

神奈川県は、江の島大橋を三車線にするとともに島内の駐車場を増強する計画です。これによって休日の江の島周辺の交通渋滞を緩和したい考えです。
県の大型連休中の交通量調査によりますと国道との交差点から江の島に向かう車両は、平日より3割増しとなっています。渋滞は朝から夕方まで続き、正午前の混雑が特に激しくなっています。

ここで素朴な疑問が出てきます。「江の島は車を使って観光するところではなく、一部を除いて島内まで入る必要性があるのか」という疑問です。
藤沢市は、江の島に入る目的について「北関東からの自動車利用は増加していて、島内の駐車場の需要も高い。ただ観光については歩いて回る場所だ」と答えました。

鎌倉市は、中心街への自動車による交通量を減らすため、海岸沿いにある駐車場に車を停めてもらい、電車やシャトルバスに乗り換えてもらう「パークアンドライド」を導入しています。また年末年始は、交通規制を敷いていて、鎌倉駅周辺は歩行者専用となるほか、その近くもバスやタクシー専用となります。住民には「通行手形」が事前に発行されます。
江の島周辺でも混雑期は、江の島への交通を一部を除いて全面規制した上で、「パークアンドライド」によるシャトルバスの運行を導入できないか提案しました。これに対して市側は、「三車線化に伴い、定時性が確保されれば、シャトルバスの運行も検討したい」と答えました。ただカギとなる全面規制については、難しいとしています。

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地域防災計画

九州北部での集中豪雨は、川の氾濫や土砂災害の甚大な被害をもたらしました。
まず市町村が出す避難に関する情報は、去年の台風10号による災害を教訓に、分かりやすく改められました。▲お年寄りや障害者など避難に時間がかかる方が避難を始める「避難準備・高齢者等避難開始」が最初にあり、次に▲災害の危険性が高まったため、すべての方への速やかな避難を呼び掛ける「避難勧告」、最後に▲さらに危険性が高まったため、すべての方に直ちに避難するよう強く呼び掛ける「避難指示(緊急)」となっています。
今回の集中豪雨でも、大雨特別警報が発表され、避難指示が発令された後も、実際に避難しなかったケ ースが見られ、伝達方法を含めて課題となっています。
土砂災害と洪水については、ハザードマップをチェックして、自分の住んでいる場所の危険性を知っておくことが大事です。

土砂災害については、藤沢市内でも県が指定する「土砂災害警戒区域」が江の島、片瀬、大庭、川名、藤沢など合わせて186か所あるほか、「急傾斜地崩壊危険区域」が18か所あります。
また河川の氾濫については、河川の水位に基づいて、避難情報が、総合的に判断して発令されます。

市内では浸水の危険性が5メートル以上と想定されている地域が、境川の立石橋近くにあるほか、2メートル以上・5メートル未満とされる地域が、鵠沼のハス池周辺、南藤沢から石上にかけて、引地川北部の下土棚などとなっています。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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