東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、小田急電鉄は、神奈川県藤沢市にある片瀬江ノ島駅の建て替えについて検討しています。片瀬江ノ島駅は、90年近い歴史があり、竜宮城に似せた木造建築が人気です。
五輪開催を契機に駅舎が変わりそうなのは、これだけではありません。東京都内で最も古い駅舎と言われるJRの原宿駅は、建て替えが発表されています。原宿駅も90年以上の歴史があるそうです。西洋式の木造建築で、近くの公園の緑と相まって、親しまれています
駅は人が集まる場所であるだけに、駅舎のある光景は万人の心に刻まれます。このため、渋谷区に対して、地元からも駅舎の保存を求める声が出ています。
駅舎には、歴史、文化的な価値、そして観光資源と しての価値が詰まっています。前の東京五輪は、右肩上がりの時代で、インフラ整備が進みました。しかし、次の東京五輪は違います。
今こそ、何が街の価値か再確認し、その価値を大切にすべきです。長く愛されてきた独特の駅舎が、消えてしまうのはもったいないと思います。