藤沢市の片瀬江ノ島駅の建て替えについて検討している小田急電鉄が、建て替える場合も、いまの竜宮城を模したデザインを踏襲していく考えであることが判りました。
これは藤沢市が地元説明会で初めて明らかにしたものです。小田急はこれまで、いまの規模と同じ程度になることしか明らかにしてきませんでした。ところが、説明会によりますと▲駅舎のデザインが地元に親しまれていることから、竜宮城風のデザインを踏襲する、▲高層の駅ビルにする計画はない、▲改札口は今と同じ一階にする方向だということです。
独特の駅舎については、保存してほしいという意見も挙がっていて、わたしも議会で保存を要望してきました。建て替え自体は残念ですが、駅舎の個性が尊重されるなら、要望が無視されたわけではないという点では、前進かと思っています。ただ建て替えの理由などこれ以上、詳しいことは判っていません。
説明会ではまた、駅前広場を通る車道の在り方についても、市側から提案がありました。現在、広場にはポールで仕切られた車道があり、夜間は通行が禁じられています。これについて、▲車道自体をなくして、車の通行を禁じ、広場を有効活用する案、▲車道は設けるが、一方通行にする案、そして、▲土日祝日だけ通行止めにして、平日は通行できるようにする案などです。
車の通行を一段と規制すれば、住民以外が抜け道として利用することを抑制できる一方、住民が生活道路として利用することが難しくなります。一長一短があるだけに住民側からも様々な意見が出た模様です。