元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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片瀬江ノ島駅の建て替えイメージについて

藤沢市の片瀬江ノ島駅の建て替えについて検討している小田急電鉄が、建て替える場合も、いまの竜宮城を模したデザインを踏襲していく考えであることが判りました。
これは藤沢市が地元説明会で初めて明らかにしたものです。小田急はこれまで、いまの規模と同じ程度になることしか明らかにしてきませんでした。ところが、説明会によりますと▲駅舎のデザインが地元に親しまれていることから、竜宮城風のデザインを踏襲する、▲高層の駅ビルにする計画はない、▲改札口は今と同じ一階にする方向だということです。

独特の駅舎については、保存してほしいという意見も挙がっていて、わたしも議会で保存を要望してきました。建て替え自体は残念ですが、駅舎の個性が尊重されるなら、要望が無視されたわけではないという点では、前進かと思っています。ただ建て替えの理由などこれ以上、詳しいことは判っていません。

説明会ではまた、駅前広場を通る車道の在り方についても、市側から提案がありました。現在、広場にはポールで仕切られた車道があり、夜間は通行が禁じられています。これについて、▲車道自体をなくして、車の通行を禁じ、広場を有効活用する案、▲車道は設けるが、一方通行にする案、そして、▲土日祝日だけ通行止めにして、平日は通行できるようにする案などです。

車の通行を一段と規制すれば、住民以外が抜け道として利用することを抑制できる一方、住民が生活道路として利用することが難しくなります。一長一短があるだけに住民側からも様々な意見が出た模様です。

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鵠沼景観まちづくり会

わたしも参加しているNPO「鵠沼景観まちづくり会」の機関誌に、講演会で話した内容が載りましたので紹介させていただきます。藤沢駅南口に本格的な公園広場を作ろうという提案です。

わたしは藤沢のブランド価値を引き上げることが今後の生き残る街になるために必要なことだと考えています。藤沢の価値とは何か。いろいろ意見もあると思いますが、海と緑に囲まれた恵まれた住環境にあると思っています。
こうした藤沢の価値がいま失われつつあります。とくに藤沢駅周辺の没落が指摘されています。駅前は街の玄関であり、街の顔です。だからこそ玄関をどうするかは決定的に重要です。

藤沢市は現在、藤沢駅周辺の再整備を進めようとしています。いま要望をしなければ、いったん決まった計画は変えることができません。私の提案は、自然環境を大事にする藤沢市を象徴するような公園広場を南口に作ることです。いまどの駅を降りても、駅前に広がる景色は金太郎飴のように同じです。わたしはこれを変えたいと思っています。

その際、モデルになるのが大都市ニューヨーク市の中心街にある「ブライアントパーク」です。ビルの谷間に広大な緑あふれる公園が広がっています。カフェなどがあり、真ん中の芝生では、映画やコンサートも開かれ、観光名所ともなっています。
南口も最低限の交通の利便性を確保しつつ、いま木々が植えられている小田急デパート側の敷地を拡大すれば、二倍以上の広さの公園広場が誕生できます。市民は東西南北どこからでも、道路を渡って、公園広場を通って歩くことができます。公園広場によって、それほどの予算もかからずに、まちのステータスを高めることができるのです。

実際、調査会社に依頼して行ったアンケート調査でも、いまの南口のイメージについて、「ごちゃごちゃしている」が47%、「デパートがある」が41%、「湘南のイメージがない」が36%などとなっています。次に何が大切かという問いに対して、「湘南らしい個性」が44%、「買い物の利便性」が35%、「交通の利便性」が24%などとなっています。そして7割が「公園広場」を作る案に賛成してくれたのです。

わたしは、「公園広場」のほかにも、屋外広告物と建物の高さに厳しい規制を設けることも議会で提案しました。十分な答弁は得られていませんが、藤沢の価値を高める作業をここから始めることが大事だと考えています。

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公園でのボール遊び

子どものころ、放課後の居場所はどこだったのか。わたしの世代は、図書館であり、公園を含めた空き地だったのではないでしょうか。
いま公園でのボール遊びを解禁しようという動きが出ています。千葉県船橋市では、解禁に向けて、実験に取り組んでいます。500を超える公園がありますが、そのほとんどで、ボール遊びが禁止、制限されています。

船橋市では去年9月から11月まで、住宅地にある五か所の公園で、ボール遊びができる実験を実施しました。一定の時間、職員らが見守る中、柔らかいボールの貸し出しも行ないました。
70回に上る実験には1280人が参加しました。小学生が8割で、男子が7割となっています。アンケートでは6割が「絶対にボール遊びをやりたい」と答えたほか、近隣住民の7割が「ボール遊びができた方がいい」と答えました。
課題として浮き彫りになったのが、見守り体制をどうするかです。船橋市は、さらなる検証に向けて、今年度も実験を行ない、方向性を出したい考えです。

藤沢市には300近くの公園があります。野球など本格的な球技は、迷惑がかかるので止めるよう定めています。ただ多目的広場については、試合形式は禁止だが、キャッチボール程度なら検討の余地があるとしています。
実際、片瀬地区では要望が出ており、船橋市のケースも研究しています。今のところ、周りの利用者に迷惑がかからないよう、どのように空間を分けていくか課題も多いとしています。

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石切り場跡の緑地における保全活動

藤沢市の環境保護団体、藤沢グリーンスタッフの会が、片瀬山5丁目にある石切り場跡の緑地で保全活動を行ないました。

石切り場とは、かつて寺社や武家屋敷の造成に使う石を切り出していた場所で、鎌倉各地に見られます。この斜面となっている石切り場跡地も長い間、手付かずとなっていましたが、いまはグリーンスタッフの会が中心となって、保全活動に努めています。

緑地には、ナス科のクコやヒヨドリジョウゴ、ツル状の低木、サルトリイバラ、それに立派な竹が生えています。会員とともに繁殖力の強いトキワツユクサなどを刈り取ったり、一部の竹を切り倒しました。
緑地は斜面に土留めが設けられているほか、頂上につながる通路があります。切り取った木々は、こうした土留めや通路の整備に使われます。

片瀬山5丁目には、活動場所となる緑地が二か所もあり、住宅地の中の貴重な存在となっています。また片瀬山が、鎌倉市と連なって自然環境を形成していることを石切り場という歴史からも学びました。

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街の景観を守る市民

景観を守るため東京・国立市が定めた建物の高さを制限する条例をめぐって、不動産会社に支払った賠償金を国立市に弁済するよう、当時の上原市長に命じる判決が確定しています。

これに対して、元市長にだけ責任を負わす訳にはいかないとして、市民有志らが、支援基金を立ち上げ、呼びかけを続けてきました。
この度、賠償金など合わせて4500万円を弁済できるだけの募金が集まったことから、市側にその旨が伝えられました。

わたし自身も、藤沢市の景観保護を訴えているだけに心が痛みました。それだけに今回、これだけの募金が集まったことは、わたし自身も大きな励みに感じました。

建物の高さをめぐる問題は、他人事ではありません。9月の藤沢市議会では、主要駅前のホテル誘致を進めるため、条件付きで、建物の高さ制限を緩和する議案が可決されました。わたしだけが反対に回りました。

駅前は街の顔です。その街が何を大切にしているかを体現しています。ホテルの必要性は理解しますが、駅前の青空を遮断してまで誘致する必要があるとは思えません。
特に藤沢駅南口の空間は、街の宝です。わたしはむしろ、建物の高さや屋外広告物をさらに規制した上で、公園広場を作り、湘南らしい駅舎にすることこそ藤沢の価値を高められると考えています。どこにでもある街にはしたくはありません。

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藤沢市議会議員 清水竜太郎
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