元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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財政調整基金

企業が儲けを溜め込む内部留保が、しばしば話題になっています。大手が過去最高益を更新する中、給与に還元すべきだとか、いや、いざという時に備えるべきだとか様々な議論があります。

実は地方自治体にも万が一に備える基金があります。財政調整基金と呼ばれるものです。

いわば貯金にあたるもので、藤沢市の場合、昨年度末で81億円余りとなっています。余裕があるときに積み立て、不足すると取り崩します。
新年度予算では、このうち7億円を取り崩します。歳出削減に努めましたが、膨張する社会保障費に対応するためです。財政調整基金は、バブル期の1988年度で最も多く、140億円まで積み立てられました。しかしその後のインフラ整備などで減少し、2001年度には38億円まで落ち込みました。

全国的に財源不足を心配して、貯金する傾向にあります。財政調整基金のめどは予算規模の1割とも言われており、藤沢市の残高は決して多くはありません。

藤沢市も、一昨年、このまま歳入が減り、歳出が増え続けると5年間の累計で545億円の財源不足が生じる見通しを示しており、一段の事業見直しが不可欠です。

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江の島展望灯台と伊王島灯台

長崎市の伊王島灯台は、幕末期、アメリカやイギリスなどと結んだ条約で建設された8つの灯台のひとつです。そのうち最も早い、明治二年に完成したのが、横須賀市にある観音埼灯台です。漢字の埼は、陸地が海上に突き出たところを意味するそうです。

伊王島灯台は、景色の良い観光地として知られ、夜間は20海里を照らします。明治四年に完成した初代の灯台は、原爆の影響で天井部分を除いて損傷したことから、建て替えられ、今の灯台は三代目です。爆心地から、海を越えて10キロも離れていることを思うと心が痛みます。いまは風光明媚な観光地として、映画のロケ地としても人気です。

全国には海上保安庁の管理する灯台を中心に3000を超える灯台があります。その数は減りつつありますが、建物が歴史的な価値もあるため、灯台めぐりが静かなブームとなっています。

藤沢市の江の島展望灯台=シーキャンドルは、江ノ電が運営する民間の灯台です。15年前にリニューアルオープンした江の島展望灯台は、冬場はライトアップされ、日本夜景遺産にも認定されています。

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都市のブランディング

藤沢のブランド力をいかに高めることができるのか、それが大事だと思っています。それには、まちの強みに基づいた絶対的な価値を磨き上げることが大事だと思っています。
ブランド力を高める方法の一つが、文化事業を強くすることです。藤沢は、市民オペラに代表されるように文化理解への固い土壌がありますが、最近の発信力は今ひとつです。

今こそ新しい文化事業に取り組むべき時だと思っています。いつまでも遺産で食べている訳にはいきません。そういう意味で、長崎の伊王島で始まった一級のデジタルアートは、注目すべきだと思います。ただの文化事業ではなく、若者を惹きつけ、世界に通じるものでなければなりません。

最近、渋谷区が文化事業を通して、まちの付加価値を高めようと民間を含めた新たな組織を立ち上げました。
例えば藤沢市アートスペースは、現代アートの発信を掲げていますが、全国の若手アーティストを育てる拠点にできないのか考えています。そのため、アートスペースを寝泊まりできる場所にするよう提案しています。ここに来れば、なんでも揃っていて、自由に活動できる、そういう地位を確立させる必要があると思います。

文化を大切にしようという市民土壌が残っている今のうちに手を打つ必要があります。一朝一夕では出来ないだけに早めの取り組みが必要です。

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大磯町の緑あふれる自宅の庭を一般公開する「オープンガーデン」

大磯町で緑あふれる自宅の庭を一般公開する「オープンガーデン」が開かれ、NPO「鵠沼景観まちづくり会」のメンバーとして見学しました。

オープンガーデンは、イギリスで盛んに行なわれている取り組みで、庭を飾る植木や草花をみてもらいます。植物園と違って、家主の個性が出るのが特徴で、住宅街の緑と街並みの保全にも役立っています。
大磯町では、海岸から山間にかけて、120カ所が会場となってます。各々の自宅が、庭だけでなく。玄関先を美しい緑で飾っていて、外来客が見入っていました。中にはコンクリートの塀の代わりに緑の垣根を育てている自宅も見られました。

庭に入れるのは、期間中だけで、大声を出さないなどルールが決まっています。庭では家主が、外来客を迎え、緑の名前や手入れ方法、その苦労話などを説明していました。
お話しを聞きますとオープンガーデンで、たくさんの方に庭を見てもらい、評価してもらうことが楽しみであり、励みになっているということでした。藤沢市の住宅街での緑と街並みを保全する方法の一つとして、有効だと感じました。

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体験型マルチメディア・ナイトウォーク「ルミナ」のポリシー

長崎市の伊王島にオープンしたデジタルアート「アイランド・ルミナ」を担当したカナダの会社、「モーメント・ファクトリー」。
世界中の文化芸術の演出で知られています。日本でもお馴染みの「シルクドソレイユ」のほか、マドンナや安室奈美恵のコンサート、それにロサンゼルス空港内など公共施設の演出も手掛けています。最新のデジタル技術を駆使して、映像や照明、建築、音楽などを融合します。

「ルミナ」シリーズは、カナダの国立公園から始まったもので、その土地がもつ自然を活かした演出となっています。観客は、自然の中を歩きながら、独自のストーリーを楽しむのです。

ストーリーは、現地の歴史や言い伝えを元に作られます。伊王島の場合、闇に支配されてしまった島に光を取り戻すため、主人公の少女が、苦難の末、ドラゴンを撃退する内容です。

スタッフが現地まで来て、島民からも話を聞いたそうです。伊王島を象徴する灯台や、異国情緒を代表するキャラクターとしてドラゴンが登場します。
自然環境を大切にする考えから、山道の開拓は慎重に行なわれたと言います。伐採された木材も他の小道具に利用されています。環境への影響が全くないとは言えませんが、最小限に抑えられています。

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