元藤沢市議会議員 清水竜太郎 オフィシャルサイト

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湘南台駅のストリートピアノ

藤沢市の湘南台駅がある地下道に誰でも演奏出来るストリートピアノが置かれ、道行く人たちが足を止めました。

このイベントは、地元の有志グループが地下道の一角を音楽や絵画などが集まる場所にしようと取り組んでいるものです。

グループでは、ピアノを探してきましたが、市民の方から、年代物のピアノが寄付され、調律を施して今月からお目見えとなりました。
いまのコロナ対策に配慮して、ピアノ自体は常設せず、ひと月に2回、設置して、演奏してもらう予定です。

驚いたのは、ピアノを演奏する方々が次々に現れ、軽やかに弾いては、観客から拍手を浴びていたことです。市民の方々の芸術への高い関心をうかがうことができました。

さきの市民会館の建て替えでも、美術館の設置も要望のなかに含まれていますが、わたしはこれからの文化芸術は、狭い箱の中にとどまるのではなく、まちの中に飛び出すべきだと考えています。

具体的には、駅や市役所こそが文化芸術の舞台になるはずです。
藤沢駅を湘南の気風を感じさせるようなデザイン性の高い駅舎に建て替えた上で、美術館としての役割を担ってもらえればと思います。
またなんと言っても、藤沢駅の南口に大規模な公園広場をつくり、手軽に野外演奏会を楽しんでもらえたらと思っています。

かつては文化都市として輝いた藤沢市が、再生するときです。湘南台駅での取り組みは、大きな一歩であり、こちらも勇気がでてきます。

ストリートピアノ

ストリートピアノ

避難指示と勧告を一本化へ

最近いちばん驚いたのは、内閣府が、災害時のとき出される「避難指示」と「避難勧告」を一本化する方向だというニュースです。

内閣府が実施した去年の台風19号に関するアンケート調査で、両方の意味を正しく認識しているのは、2割もいないことが明らかになるなど混乱が指摘されているためです。

新しく設けられた警戒レベル上では、お年寄りなど避難に時間が必要な人の避難を呼びかける「避難準備」が、警戒レベル3となっています。
ところが、「避難指示」と「避難勧告」は、同じ警戒レベル4に入ってしまっていて、重要なところが、分かりにくくなっていました。

しかしこれには理由があります。「避難指示」は、必ず出されるものではなく、地域の状況に応じて、緊急的または重ねて避難を促す場合に出されるとしているからです。

「避難勧告」は、避難を始めるタイミングであり、速やかに避難すると定められているのに対して、「避難指示」は、避難を始めるタイミングを過ぎており、身の安全に配慮しつつ、速やかに避難すると定められています。
つまり、あくまで「避難勧告」で逃げてください、「避難指示」はおまけ、という訳です。

しかし実際は、「避難指示」こそ、避難するタイミングだと誤解している人がもっとも多く、避難する割合ももっとも多いことが分かっています。
わたしの感覚もこちらに近く、「避難指示」のもつ重みはケタ違いです。

国民の大半が、災害という生命に関わる問題で、言葉の正しい意味を分かっていなかったことは恐ろしいことです。国や自治体、それに報道機関がいくら呼びかけても、受け手がちがう風に解釈していたとしたら根本が崩れることになります。ただちに改善が必要です。

その一方で、国民の肌感覚を理解することも重要だと思います。現実に即さなければ、生命を守るという防災行政の目的も達することができません。

わたし個人は、「避難勧告」は黄信号、「避難指示」は赤信号のような位置付けにした上で、それに対応する警戒レベルを分けるのが、いちばん分かりやすいのではないかと考えます。

警戒レベル

藤沢市民会館の「駅前」構想案

市民会館の建て替えについて審議する都心部再生・公共施設再整備特別委員会が開かれ、藤沢市は、コロナ危機でスケジュールを一年間延ばすことを明らかにしました。

藤沢市は、7年後の新市民会館の供用開始に向けて、今年度は基本構想を策定する計画でした。しかしコロナ危機で、検討委員会の開催が難しいことや感染症対策として座席数などホールのあり方自体が問われているため延期を決めたとしています。

わたしは、市民会館を建て替える前提が決定的に変わったと思っています。
まず▲昨今の異常気象です。市民会館がある土地は、国道沿いを含めて浸水想定区域に入っており、今後、ますます災害が甚大化するおそれを考えると果たしていまの土地に建て替えることが適切なのか、もっと真剣に考える必要があると思います。

さらに▲今回のコロナ危機で市民生活も変わらざるを得なくなっています。経済面でも対面の小売りは厳しく、とくにデパートの不振は拍車がかかっています。

いま南市民図書館が、小田急の「湘南ゲート」に移転し、評判となっています。わたしは、駅前はまちの顔であり、南口の空間は藤沢の宝だと思っています。

小田急の商業施設の売り上げも例外ではなく、建物も40年以上が経過しています。そういう意味で、近い将来、いまの土地から商業施設が立ち去り、下手をすれば西武百貨店のときのようにマンションが建つ可能性も否定できません。

わたしもいまの「湘南ゲート」がある場所に市民会館を建てられればいいなと思っていましたが、相手もあることですし、費用や時間的な制約を考えれば難しいと半ばあきらめていました。

しかし、いま市の方も「多くの不確定要素があるため、一度立ち止まって再考する」としています。ある意味、これは駅前について検討するチャンスだと思っています。

わたしは委員の一人として、「湘南ゲート」の可能性についても検討するなど両にらみでいくべきだと提案しました。
市側からは前向きな答弁はもらえませんでしたが、「市民会館」と「藤沢駅前」、そして「百貨店」は、まちの価値を左右する大事な要素です。三つの要素が合わされば最大の効果が見込めるはずです。

藤沢市民図書館

藤沢市民会館

藤沢駅北口でテイクアウト

コロナ危機で外食産業が苦境にある中、藤沢駅北口の広場にお店が並び、持ち帰り販売を行なう試みが開かれました。

これは、藤沢駅周辺の事業者で作る団体が実施したもので、合わせて15の飲食店が参加しました。月曜日から5日間にわたって、6店舗ずつが夕食前の午後3時から6時まで持ち帰り用の弁当などを販売しました。
最終日の金曜日は、中華やイタリアン料理、カレーに日本そばなどのお店が並びました。

藤沢市内でも感染者が増加していて、感染対策が必須です。会場では、お店の前が密にならないよう、係員が客を順番に誘導していたほか、足元に距離を取る目安となるステッカーが貼ってあるなど「ソーシャルディスタンス」が徹底されていました。

北口の「サンパール広場」は、リニューアルされ、人が集まりやすい空間となっています。

わたしは、まちの顔である駅前こそ集中投資が必要だと訴えています。とくに南口は、人や環境が置き去りにされ、クルマに支配されています。これからの時代は、人と環境を優先させるべきです。

わたしは南口の商業施設に囲まれたあの空間こそ藤沢の宝だと思っています。
あの空間に南池袋公園やニューヨーク市にあるブライアントパークのような公園広場をつくりたいです。コロナ危機の後は、公園広場の緑の芝の上でたくさんのイベントを開きたいと思っています。

藤沢駅

新生児への特別定額給付金

最近出産された方から藤沢市はなぜ新型コロナウイルスの影響を受けた、新生児への特別定額給付金に代わるものを出さないのか質問されました。
国からの国民1人一律10万円の支給に関してです。

支給されるのは、今年4月27日の時点で住民基本台帳に記載されている市民ですので、28日以降に生まれた子どもは対象から外れて不公平だという理由です。
藤沢市では、いわゆるひとり親家庭に独自の現金支給を行なっていますが、コロナ危機で赤ちゃんを抱えた親も大変だと話します。

近隣では、平塚市や鎌倉市などが新生児への支給を決めています。例えば平塚市は、10万円の支給で、理由は「保護者の経済的な負担を軽減する。安心して産み育てる環境をつくる」としています。
全国的には支給額が半分の5万円のところもありますし、対象となる期間も7月いっぱい、12月いっぱい、来年3月いっぱいなど様々です。

妊婦への支援としては相模原市が、外出自粛期間に限って、3万円を支給した例もあります。里帰りもできないのに、検診は受けなければならないためとしています。

そもそも給付金の目的について国は、「感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行なう」としています。給付金は、国の予算ですし、対象もどこかで区切らなければなりません。市民の税金を使う場合は理由も必要です。

ただ今回の市民の方の訴えは一理あるなと思いました。子育て支援に力を入れるまちとして大切なことでもあります。

もともと、効果がはっきりしない現金支給は余り好きではないのですが、藤沢市としても一考に値すると思います。
年間の新生児の人数を3000人としますと単純に3億円ですので、対象や金額については詰めることになります。

新生児への特別定額給付金

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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