藤沢市は、市内の中学校に給食を導入したい考えです。保護者らの要望に答えるもので、一昨年から善行と湘南台中学校で始めたのを皮切りに、現在、明治、六会そして第一中学校でも導入しています。給食を購入するかは選択制で、予約が必要です。
この度、第一中学校を訪問し、配膳の様子を見学するとともに、実際に給食を試食しました。給食とは言うものの、各中学校で調理されるのではなく、海老名市にある業者が作った給食が、衛生上定められている2時間以内に生徒に配られる仕組みとなっています。メニューは、好物だった「揚げジャガイモのそぼろに」で、ご飯と豆とブロッコリーがついていました。栄養価を考慮したこの給食の値段は300円で、極力、藤沢産の食材が使われています。
もともと藤沢市は、給食ではなく、業者による弁当を販売する形式を採用していました。最大で12校で導入されましたが、弁当の購入が思うように伸びず、業者も撤退したため、現在は6校にとどまっています。
ただ今回の給食の利用率も、いまのところ3割ほどで、採算ぎりぎりとなっています。今後の少子化を考えれば、各中学校に調理室を設置するのは経費がかかりすぎます。実際、財政が苦しい横浜市では、弁当を販売しています。今回の市外業者を利用した給食は、まさに苦肉の策です。
