小学生以来、久しぶりに江の島の頂上まで行ってまいりました。海抜60メートル。子どものときは頂上まで距離があるように感じましたが、いまは短く感じました。しかし大人になって気付きました。急な階段が何段も続き、エスカレーターはありますが、障がい者やお年寄りにとって、頂上はいまだ遠いままです。藤沢市としては、バリアフリー化に向けて、現地調査を皮切りに基本計画を策定したい考えです。この度、入札の結果、東京・浅草橋にある建設コンサルティング会社が担当することに決まりました。この会社は、調査や設計などで定評があり、最近では、埼玉・熊谷市のほか、東京・調布市や荒川区などの駅前のバリアフリー化を手がけています。
いま、年齢や障害のあるなしに関わらず、誰でも観光を楽しめる環境づくりが求められています。バリアフリーが徹底された観光地としての評価はまた、観光客の更なる誘致にも結びつくはずです。そして今後の基本計画を策定する際に、最も重要なのは、障がい者やお年寄りの意見を取り入れることです。当事者にとって使いやすくなければ、せっかくの取り組みも台無しになってしまいます。現地調査では、当事者も同行して確認作業を行なうことが大事です。藤沢市としては、福祉部門が入った庁内会議を始動していて、様々な立場からの意見が反映されるよう検証していくと答えています。
