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令和3年度使用藤沢市教科用図書採択

藤沢市教育委員会は、来年度からの中学の歴史と公民について、新しい教科書を採用することになりました。9年ぶりに変わることになります。

教科書は、4年ごとに教育委員会が話し合って決めています。教育長を含めた委員は、各分野の推薦をもとに市長が任命し、議会が承認した5人で構成されています。
 
まず歴史は、4人が支持した東京書籍が選ばれました。委員からは「なぜ歴史を学ぶのかまで記されている」「多面的かつ多角的な視点から工夫されている」「イラストや文字のバランスがよい」などの意見が出されました。

次に公民も4人が支持した東京書籍が選ばれました。委員からは「体験活動は実社会でいかせる」「ほかの人と協力して課題を解決できる」「NGOや介護福祉士などさまざまな活動が書かれている」などの意見が出ました。

教科書をめぐっては、市民グループが、教師や保護者の意見を尊重するよう求める3万人を越える署名を教育委員会に提出しています。

わたしは、沖縄にいたとき、沖縄戦や基地問題を取材しました。それだけに住民の視点をよりよく記述した教科書が選ばれたことは、喜ばしいことだと思っています。

その一方、こうも判断が変わったことが不思議です。直接の理由は、教育委員会の構成が様変わりしたことです。

文部科学省は、教育委員会の制度について、政治的な中立性を確保するよう定めています。
ただ委員を任命するのは首長です。トップから何らかの意図があってもおかしくありません。「教育熱心」な首長ならなおさらです。制度自体が矛盾を抱えているわけです。

わたし個人は、市民から選ばれた首長が教育に関与することは悪いことではないと思っています。政治が関わる範囲が狭まれば狭まるほど、政治への関心は失われます。
ただ政治の暴走は許されません。また専門家だけでもいけませんし、その逆でもいけません。「中立性」を担保する術は、多様な委員の人選しかないと思います。

藤沢市教科用図書採択 

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