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村岡新駅 費用負担の見直しを

藤沢市は、村岡新駅の設置でJR東日本などと合意したことについて、地域にとって利便性が高まり、研究開発の拠点ともなると説明しました。また新駅及び周辺整備の費用見直しについては否定的な考えを示しました。
これは市側が、補正予算委員会のわたしの質問に答えたものです。

市民の方からも新駅の必要性が分かりにくいという意見を頂きますが、それは、藤沢市の説明が「まちづくり」のためという一点張りだからだと受け止めています。個人的には、共同研究施設・湘南アイパークのためにつくるのだと説明される方がまだ理解できると考えます。

これに対して藤沢市は、地域的には交通の利便性が高まるほか、生活を支援する施設が導入される。都市的には、コンパクトシティを進めるための重点拠点の一つであり、研究開発の拠点をつくりたい。税収も増えることで、好循環を回していくと答えました。

わたしは、将来、人口が減少する中、まちを広げるのではなく、今あるまちを強くすることが大事だと思っており、今回の合意は、そもそもコンパクトシティの概念に逆行するのではないかと考えます。新駅の事業費についても、鎌倉市と同じ負担割合となっていて、見直すべきではないかと指摘しました。

これについて藤沢市は、新駅の「便益」については、鎌倉市と同じだということが出ており、この流れで進めていくと述べました。

藤沢市は、まちづくりに関する事業費が、120億円程度になるという見通しを示しています。こうした周辺整備は、村岡というより、アイパークや深沢のためという側面が強く、藤沢市は気前が良すぎると感じています。そういう意味で、まちづくりの事業費についても、鎌倉市とアイパークにも負担を求めるべきだと主張しました。

これに対して藤沢市は、深沢につながるシンボル道路は橋と平面部分で分担している。駅目的の交通整理も必要で、藤沢市の責任でやらなければならないところもあると答えました。

新駅と合わせますと160億円余りの費用がかかる計算です。わたしは、藤沢駅周辺の再整備を重要視しており、藤沢駅周辺への集中投資が必要だと訴えてきました。財政が厳しい中、村岡と藤沢、両方に全力を尽くすことは無理だと考えます。

これについて藤沢市は、重点としている拠点の中でも、村岡は研究拠点であり、藤沢は中心拠点だ。役割が違っていて、均衡ある発展をめざす。事業費については平準化も検討すると述べました。

新駅とまちづくりによる経済効果について、藤沢市は、直接的な効果を年間540億円、誘発される就業者を4300人と見込んでいます。藤沢駅周辺への効果はまだ取りまとめ中ですが、深沢に商業施設が入ることを考えれば、藤沢駅周辺への経済的なダメージは大きいのではないかと推察します。

これについて藤沢市は、藤沢駅周辺への影響はあると思う。藤沢駅周辺も再整備を通じて魅力を向上し、その部分を補うと共に、増加する就業者をうまく誘導していくと答えました。
今回の事業について藤沢市は、来年度中の都市計画決定をめざすとしています。

村岡新駅

藤沢市議会議員 清水竜太郎
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