2015-03-01 大島渚監督 活動報告 私の母校の高校で、一昨年亡くなった映画監督、大島渚氏の作品を振り返る講演会を見に行きました。代表作である「愛のコリーダ」をめぐる裁判で、芸術か猥褻かが争われたとき、監督は、「猥褻がなぜ悪いんだ」と述べたそうです。監督はまた、テレビが映画より格下に見られていた時代、盛んにテレビに出演されていました。権威を盾に、世俗的な物事を見下すのは簡単なはずです。相手にしない方が楽だからです。しかしそれでは、世界が広がりません。テレビで食べてきた人間として、そのフェアな姿勢に感服しました。