太平洋戦争末期、日米両軍、三万人近くが戦死した硫黄島で、合同追悼式が開かれました。アメリカ海兵隊にとっても硫黄島での激戦は、特別なものと位置付けられています。摺鉢山に星条旗が掲げられる瞬間を捉えた写真は有名で、銅像にもなりました。
水陸両用の機能をもち、殴り込み部隊である海兵隊は、その存在意義を問われてきたと言われます。写真は、海兵隊の存在を知らしめるために大いに役立ちました。沖縄の普天間基地の移設についても、空軍の嘉手納基地への統合案が、何度も浮かんでは消えました。既得権益を守ろうとする姿勢は、古今東西変わりません。しかし変化も出ています。海兵隊出身のウェッブ元上院議員は、在職時、統合案を主張しました。そしていま民主党の大統領選挙への立候補を検討しています。