沖縄戦で日本兵の看護に動員されたひめゆり学徒隊の生存者による講話が終わります。犠牲になった学徒隊は、ひめゆりだけではありません。白梅や瑞泉など多くの学徒隊の生存者たちも証言をしてきました。
貴重な証言を記録するため、沖縄では、書物や映像など様々な方法で取り組みが進んでいます。しかし、沖縄戦の実相の伝え方をめぐって、かつて大問題が起こりました。新しい県の平和祈念資料館に展示する壕の中の模型。兵士が銃を持って立っている当初の図案から、銃が消されていたことが明らかになったのです。県民から激しい反発が起こり、図案はほぼ元通りに戻されました。戦争体験者への取材は、私にとってもかけがえのないものになっています。