沖縄局に勤務していた際、那覇市政を担当したことがあります。当時、保守陣営のホープとして新しく市長に就任したのが、いまの翁長知事です。
翁長氏の行政手腕には目を見張るものがありました。ゴミ問題への対応です。那覇市は、ゴミ処理を隣の南風原町にある施設で行っていました。しかし、ゴミの増大と施設の老朽化に伴い、隣接する浦添市にも、一部の処理を頼らざるを得ない状況でした。翁長氏は、戸別収集や一部の有料化、事業者への指導強化に取り組みました。数値目標も掲げて、目に見える形で、減量を達成しました。有料化は、藤沢市より五年も早く実施されています。何が問題で、どう解決していくか、方向性を示すことこそ、リーダーの役割であることを学びました。