アフガニスタンなどで三十年に渡って医療活動を続けているペシャワール会。現地代表を務める中村哲医師が、湘南台で講演しました。
中村氏は、患者を救う過程で、清潔な水の確保が必要となり、井戸の掘削に取り組んできたことを説明しました。貧困の撲滅に向けて用水路の建設も進めていて、支援を訴えました。
中村氏といえば、アジアのノーベル賞と言われるマグサイサイ賞を受賞したことで知られます。フィリピンの元大統領の名前を冠したこの賞は、アジアの地域社会に貢献した個人や団体を表彰するもので、故マザー・テレサや緒方貞子氏らも受賞しています。
中村氏とペシャワール会が、その前年に受けた重要な賞があります。それが沖縄平和賞です。アジアの架け橋を目指す沖縄県が、自ら平和を発信しようと設けられたもので、一回目の受賞者が、ペシャワール会でした。沖縄平和賞の知名度はまだ高くありませんが、まさに積極的な平和主義を体現した取り組みです。