アメリカは独立記念日を迎えました。
独立宣言の起草者の一人、第三代大統領トーマス・ジェファーソンは、「新聞を読まない者は、新聞を読む者より物事が理解できる」と報道機関を疎んじる一方、「新聞のない政府と政府のない新聞のどちらを選ぶかと問われれば、後者を選ぶ」と述べたと言われます。
三大ネットワークの一つ、ABCの人気アンカーだったピーター・ジェニングス氏は、同時多発テロで愛国心が高まる中、ブッシュ政権が突入したイラク戦争について多面的な報道に徹しました。自ら中東に長く駐在した経験に基づくものでしたが、批判にも晒されました。ジェニングス氏がカナダ人だったことも災いしました。開戦から5年後、イラク戦争に反対した候補が、大統領に当選しました。
沖縄タイムスは、私が県政記者クラブにいたとき、机が隣同士でした。いまの武富編集局長が中心となって県政取材を取り仕切っていました。報道の仕事は権力のチェックです。そして報道の自由こそ民主主義の柱です。