土木工事を行なう高知市内の企業も見学しました。この会社では津波から避難するためのシェルターの一つである避難艇を製造しています。この避難艇は、外見上は小船のような形をしていて、6人が避難できるようになっています。避難艇は、強化プラスチックで作られていて、地元の大学が実施した実験では、2メートル上から500キロの土のうを落としても、強度は保たれるとしています。またドアなども完全密閉される仕組みで、船内に水が半分入り込んだとしても沈まないとしています。
価格は90万円から150万円となっていて、会社には、沿岸部にある企業からの問い合わせが増えているということです。東京都内にも、4人乗りの丸型の避難艇を販売している企業があります。こちらも手軽さと強度を売りにしていて、価格は50万円となっています。行政が手がける大規模なシェルターの導入は、時間がかかります。性能については、更なる確認が必要ですが、企業や個人だけでなく、自治会や福祉施設などでの利用も考えられます。