藤沢南部にある市立湘洋中学校(同市辻堂東海岸4丁目)。海岸からわずか200メートルにあるこの学校は、津波が起きた場合の避難場所に位置づけられています。
すでにある校舎については、3階を避難場所に利用する計画です。この3月、住民らが避難しやすいよう、西門を入ってすぐある校舎の横に非常用の階段が設置されました。3階の高さは8メートルで、合わせて2200人以上の避難が可能です。
湘洋中学校には、東門を入ってすぐに新しい校舎が建設される計画です。校舎は鉄筋コンクリートの4階建てで、1階は柱だけですが、3階から屋上までを避難場所として使います。3階は8メートル、4階は11メートル、そして屋上は15メートルの高さがあります。
避難できる面積は合わせ て700平方メートルを超えて、1170人の避難が可能です。神奈川県などでは、学校周辺に地上から2メートルから4メートルの津波が来る恐れがあると想定しています。藤沢市でも3階以上への避難ならば安全だと見ています。工事費はおよそ7億円で、再来年の2月に完成させたい考えです。