母校である藤沢市立鵠沼中学校の文化祭を見学してきました。三十年ぶりに校内に入り、懐かしく思いました。各教室には、部活やクラスの壁新聞や習字、ポスターなどが展示されていました。展示を見ながら、かつての苦い経験を思い出していました。
二年生のとき、現代の中学生の世相を表現しようとクラスの全員に様々な質問を行ない、その回答を巨大な一枚紙に書いて、展示したのです。クラスメートが参加して、遅くまで残って仕上げました。当時は校内暴力も社会問題化しており、中学生が何を考えているのか、関心が高いだろうと踏んだのですが、そうは行きませんでした。
見学者は、教室に入っても、中身を読まずに退出してしまうのです。他のクラスは、娯楽性が高い見事な立体迷路を作り上げ、大盛況でした。クラスメートに申し訳ない気持ちが込み上げると共に、見る側の視点に立てなかった自分の思い上がりに気付かされました。今回の文化祭でも、子供たちはいろいろな気付きを学んだことでしょう。