藤沢市では景観上、守る必要がある樹木を保存樹木に指定し、保護しています。樹木については高さが10メートル以上で、幹の太さが1メートル以上あることが条件となっています。現在、139か所で、ケヤキやイチョウ、それに松など合わせて1295本が指定されています。指定を受けますと一本目については、年間2000円の補助が支給されます。保存樹林についても409か所が指定されていて、補助のほか面積に応じた事実上の減税措置が適用されます。一年間の補助費は全体で3800万円となっています。所有者は維持管理に努めなければなりませんが、実際にかかる費用は足りないのが現状です。
クロマツなどの松くい虫の駆除も大事な事業です。市では枯れた松を 伐採するほか、薬剤を注入していますが、こうした松はそれぞれ120本前後に上ります。藤沢市ではまた、貴重な樹木を文化財に指定しています。指定されているのは常光寺のカヤや遊行寺の大イチョウなど8件で、補助が出ています。
鵠沼などでは松が少なくなってきています。住宅の細分化のほか、維持管理が大変なのが理由ですが、個々への補助は難しいとしています。