藤沢市の辻堂駅北口に新たな芸術の拠点「藤沢市アートスペース」がオープンしました。初回の展示では、買い物や子育てなど身近なテーマを題材にした絵画や斬新な色彩で描いた江の島をごみ問題と絡めて描いた作品などを鑑賞できました。またアートスペースの特徴である制作現場のコーナーでは、針と糸を使って、大きな白い布に青い波の模様を描く制作風景を見学することができました。アーティストの方が、直接、見学していた親子に手ほどきをする場面もありました。
こうした制作の場所を提供する試みは全国的にも珍しいもので、参加アーティストの方々からも歓迎する声が挙がっています。わたしは、更に仮眠室など宿泊できる場所の提供も提案しています。テレビの報道現場もそうですが、取材や制作には日夜の区別がありません。きっと芸術活動も同じだと思います。特に財政的に厳しい若手にとっては、貴重な場所になると思います。ここまで徹底すれば、文化芸術を育てる街としての評価を高められると確信しています。