藤沢市片瀬山地区は、高台となっていることから片瀬海岸地区の住民にとって、津波など災害時に避難する場所となっています。ところが、避難経路となっている4路線、16か所で斜面が崩壊する恐れがあるため、藤沢市は崩壊を抑えるための工事に乗り出しています。
現在、湘南白百合学園の南側付近、2か所で工事を行なっているのに続いて、来年3月から龍口寺の西側付近、3か所で工事に入る予定です。工事費は1億4000万円で、面積は3100平方メートルに及びます。木々を残したまま、二メートルごとに鉄筋の棒を安定した土台まで打ち込み、表面をワイヤーでつなぐことで、斜面の崩壊を防ぎます。藤沢市は、片瀬山公園の北西と片瀬中学校の西側、残り11か所についても工事を急ぎたい考えです。
もともと斜面が崩壊する危険がある区域については、神奈川県が片瀬山地区では3か所を指定しています。しかし指定には高さが5メートル以上や避難対象が5軒以上など条件があるため、藤沢市が単独事業として、工事に取り組んでいる経緯があります。