全国の児童生徒を対象にした今年度の全国学力調査の結果が公表されました。
調査の対象は、公立の小学校6年生と中学校3年生で、国語、算数・数学、そして理科が調査教科となっています。藤沢市内のおよそ七千人が参加した調査結果によりますと、小学生はすべての教科で、平均正答率が全国平均を下回っています。これに対して、中学生では、すべての教科で全国平均を上回っています。
今回の結果について教育委員会では、全国平均とそれほど変わらないので、同じ程度と考えられるが、小学生の結果は課題として受け止めているとしています。また中学生の場合、理科の授業が将来、役立つと答えた割合が半数を割った点は心配です。一方、小学生も中学生も、自分には良いところがあると答えた割合が7割に達している点は心強い限りです。
学習塾に関する質問もあります。結果は公表されていませんが、全国的に塾に通っている児童生徒は多く、藤沢市も例外ではないとみられます。進学のためだけでなく、補習のために通うケースも多いようです。一方、学校の教師は、授業だけでなく、部活や報告書作成などに追われているのが現状です。地域の力を借りるなど教師の負担を減らすことで、本業である授業に集中できる環境を整える必要があると思います。
