アメリカのFRBが政策金利を引き上げ、ゼロ金利を解除しました。物価の安定と雇用の確保が焦点となりますが、利上げに踏み切るだけの景気回復が図られたと判断しました。思えば、リーマンショック以降、世界のリーダーは、財務相・中央銀行総裁会議など様々な枠組みを使って、この経済危機に対応してきました。それは二度の世界大戦を経験した反省から生まれた知恵に違いありません。国際協調こそが、実を結んだのだとつくづく思います。
もっとも日本やヨーロッパでは景気はまだ低調です。加えて中国経済の失速が懸念されています。金融政策の違いがどういう影響を与えるのか不透明です。
また巨額の借金を抱える日本経済は深刻です。社会保障費の増加を見据えた財政再建こそが重要です。円安によって大企業の業績は好調ですが、日銀による国債の買い入れには限界があります。消費税率の引き上げ延期や軽減税率の適用範囲がここまで拡大されると暗い気持ちになります。逆にグローバル経済の恩恵が薄くなってきた地方経済にこそ、チャンスがあると思っています。自然環境を生かした生活スタイルの確立をはじめ、観光やスポーツなどサービス業を柱に藤沢を強くしていこうと思います。
