藤沢市防災危機管理室は、去年11月に実施した津波避難訓練に関するアンケート調査をまとめました。
この中で参加者からの自由意見は示唆に富んだものばかりです。まず▲避難経路について、「交通渋滞が心配だ」「電柱やブロック塀が倒れて障害にならないか」「土砂崩れが心配だ」、▲避難場所や避難施設については、「お年寄りや障がい者には遠すぎる」「高さが足りるのか心配だ」「校舎の上まで上りたい」「夜間や休日など学校の門をすぐに開けられるのか」などの意見が出されています。そのほか行政による防災無線が聞き取りにくいとか、境川や引地川における津波の遡上が不安だ、事前に周知された訓練では緊張感が足りないなどの意見もありました。
とくに道路が狭い片瀬や鵠沼地区については、交通渋滞が心配されています。緊急車両がスムーズに通るためにも、一方通行の導入やミニ消防車の活用も現実的な対応として検討すべきだと考えています。また藤沢市は、まず想定浸水域の外に逃げるよう指導していますが、足が悪いお年寄りなどの場合は、最寄の避難ビルなどに直接避難することが求められています。
今回の訓練を通じて、どこに避難すれば最も早く、安全に避難できるのかを確認し、柔軟に避難場所を変更するよう藤沢市でも呼びかけています。