目の不自由な人たちが読む点字の付いた絵本について学ぶ講演会が、藤沢市総合市民図書館で開かれました。大阪市で、こうした絵本の普及に務めてきた岩田美津子氏が講演し、自らの子育て経験から、視覚障がい者が読み聞かせできる点字付きの絵本を増やすことが大切だと述べました。
岩田氏が代表を務める団体「ふれあい文庫」では、ボランティアが市販されている絵本を点字に訳しています。文字の上に点字が印された透明のシートを貼り付けたり、絵の形が分かるように輪郭が付いたシートを貼り付けて、点訳絵本にしています。絵本の雰囲気を壊さないことが大事です。今では、7000冊に及ぶ絵本を無料で、貸し出しているということです。また出版社と協力して、初めから点字が付けられた絵本の出版にも漕ぎつけました。製作費用はかかりますが、70近くのお話が出版されています。
藤沢市内には700人以上の視覚障がい者の方が暮らしています。湘南台の市立図書館などおよそ30冊の点字付きの絵本を揃えており、貸し出しを行なっています。