誰でも追い詰められたり、逃げ出したくなることがあると思います。大人ならまだしも子どもなら落ち着く場所も少ないのが現実です。
藤沢市議会の委員会で川崎市高津区にある「川崎市子ども夢パーク」を視察しました。2003年にオープンしたこの施設は、広大な敷地を抱えていて、子どもたちの居場所を提供しています。「子どもが安心して、ありのままでいられる権利」を保障する条例を実現した施設です。不登校や引きこもり、障がいがある子どもなど年間、およそ9万人が利用して、ここで自分を取り戻して巣立っています。
屋外にある遊び場「プレーパーク」は、自分の責任で自由に遊ぶことを理念に作られています。子どもたちは木登りや火起こし、穴掘り、滑り台作りなど、自由な発想で遊んでいます。様々な遊びに挑戦することで、自信をつけたり、失敗から学びます。
ゆっくりと遊ぶ交流スペース「ごろり」は、名前の通り、気兼ねなくごろごろしていい場所です。飲食やゲーム、読書をしても誰にもとがめられません。
非営利団体が運営する「フリースペースえん」は、集団行動が苦手な子どもや若者が過ごす拠点です。現在、合わせて116人が登録していて、昼ごはんを共に食べるほかは、一日の過ごし方を自分たちで企画して実行しています。
「子ども夢パーク」は、デコボコした土のグラウンドと同じように、多様でのびのびしたところでした。