藤沢市の来年度予算は、一般会計の総額で1383億9000万円に上ります。前の年度と比べて1.8%の増加となりました。このうち歳入をみますと、市税など自主財源は7割に達しています。▲市民税は360億円余りで、法人税の減収でやや減ったものの、▲固定資産税は310億円余りで、やや増えています。借金である▲市債は61億円余りでほぼ同じです。
これに対して、歳出は4割を占める▲民生費が5.8%増加の600億円余りとなっています。その内訳をみますと3分の1が「子育て支援」に充てられています。児童手当や小児医療への助成、保育所の整備などです。同じく3分の1が「障がい者やお年寄りの社会福祉」に充てられます。在宅や施設での介護サービスが中心です。その多くを国が支出する「生活保護」も増えるなど市内でも貧困が広がっています。地域支援の専門家、コミュニティソーシャル・ワーカーも配置します。
つづいて▲総務費が177億円余り、新庁舎の整備をはじめ、防災対策などです。新たに東京オリンピックの開催準備が盛り込まれました。▲土木費が156億円余り、道路の維持改修、土地の区画整理、それに公園の管理などです。新たに空き家対策の関連費も入りました。▲衛生費が136億円余り、ゴミの収集と処理、がん検診や予防接種などです。
そして▲教育費が117億円余りとなっています。歳出の1割に満たず、1割近く減額されています。給食関連は31億円で、3分の1が給食費で支えられています。新たに中学校の給食を広げます。ほかには小中学校の建物の強度調査や体育および文化施設の維持管理などです。相談ごとに乗るスクールカウンセラーも増やします。