グルメネタをお許し下さい。わたしは、肉がなければ、野菜が食べれません。そんなわたしも、参った食事があります。福岡市の六本松にある中華店が出している たまごトマト丼です。
たまごトマト丼は、白いご飯の上にトロトロのたまごと小さく刻んだトマトが乗っている丼ぶりもんです。甘辛いあんかけが程よく混ぜられていますが、トマトの酸味と合わせると絶妙な味になります。かつて福岡に出張の際、騙されたと思って食べてみろと言われ、余りの美味しさにビックリしました。この度、15年ぶりに頂きましたが、変わらぬ味でした。
トマトときて、わたしはピンと閃きました。藤沢市の名産物です。藤沢市の農業は、多種多様で、かえって特徴を失っています。市当局は、わたしの指摘に対して、トマトを前面に出してアピールしていくと答えています。たまごトマト丼は、関東では知られていません。単純なだけに材料の質や味付けの技が問われます。しかも中華ではなく、和食でも通用すると思っています。いま藤沢の名物として定着しつつある しらす丼と並んで、売り込んではどうかと思っています。
15年が経ち、汚なかったお店はきれいに改修され、倍の広さとなっていました。中国の河北省出身の女性支配人は、わたしが昔と変わらない美味しさだった、また来ますと言うと、今度はすぐ来なさいよと笑って答えました。