子どもの6人に1人が、相対的な貧困にあるという中、地域で子どもたちを支える取り組みについて紹介する発表会が、藤沢市湘南台文化センターで開かれました。
これは少子高齢化を迎えて介護や見守りや教育などを地域で担っていく地域包括ケアシステムを推進する藤沢市が、開いたもので、5つの事例が紹介されました。
この中でも、元教師らが学習支援を行なっている「きずなレッジ」は、学校にも、家庭にもいづらい子どもたちの居場所となっています。いわゆる子ども食堂も開いていて、野菜など一部の食材については、農家から直接寄付してもらっています。温かい食事を誰かと一緒に食べる機会が少なく、貴重な時間になっているということです。
慶応大学などの学生たちで作る「MOP」も、子ども食堂を開いていて、設立に当たっては「きずなレッジ」に助言を仰いだそうです。児童相談所など行政の対応は、どうしても画一的になってしまうが、ここでは柔軟に対応できることが強みだと話しています。
特に親でも、教師でもなく、世代が近いだけに相談もしやすいし、身近な目標になりやすいのではないかとしています。
地域包括ケアシステムは、なかなか具体像が見えにくいのが弱点ですが、行政が橋渡し役になって、様々な活動が広がっています。