原発事故で福島県から横浜市に自主避難していた生徒がいじめを受けていた問題を受けて、藤沢市教育委員会は、市内にある市立の小中学校を対象に同じようないじめがなかったか調べました。対象となったのは、小学生12人と中学生13人の合わせて25人です。各校長に問い合わせる形で調べたところ、いじめの事案はなかったということです。
横浜市の生徒については、原発事故に関連して「きん」と呼ばれたり、「賠償金をもらっているだろう」と言われたということです。これを聞いてわたしはなんで同じことが繰り返されるのだろうと思いました。
ビキニ事件で被爆した静岡の第五福竜丸の船員は、かつて被爆によって放射能がうつると言われてつ らかったと話してくれました。アメリカとの政治決着によって、見舞金が支払われるとそれまで応援してくれた地元の人たちからも疎まれ、多くの船員たちが地元を離れざるを得なくなったとも聞いています。
わたしは子どもたちには生きるために必要な生活の知識をもっと教えるべきだと考えています。放射能についても、全国には科学的根拠に基づいた正しい知識を教える学校もあります。人権的な観点からも有意義ではないかと考えています。