藤沢市は、障害のあるなしに関わらず、子どもたちがともに学ぶ「支援教育」に力を入れてきました。その一つが小中学校の中に特別な支援を必要とする子どもたちに対応した学習を行なう「特別支援学級」です。市内には、こうした特別支援学級が、小学校で16校、中学校で12校あり、それぞれ237人と123人が通学しています。
特別支援学級は、子ども8人につき、一人の教師が割り当てられていて、必要に応じて、介助員がつきます。身体や知的障害がある子どもたちが、普通学級と同じ時間帯に勉強しています。藤沢市では、保護者が望む場合は、普通学級で学ぶこともできるなど、先進的な教育を行なっています。
放課後の子どもを預かる児童クラブについては、自分で食事やトイレを済ませるほか、移動もできる場合に限って、障害がある子どもも利用できます。いまは162人が、こうした要件を満たして利用しています。
昨年度からは、本町小学校にある児童クラブで、障害のために介助が必要な子どもも受け入れる取り組みを始めています。本町小学校は、校内に児童クラブが設置されていて、移動がしやすいこともあり、週に一回の利用が可能となったのです。介助員も一人おり、特別支援学級に通っている23人のうち、5人が児童クラブを利用しています。
母校の鵠沼中学校では、わたしの恩師が退任後、介助員として、授業を補佐しています。同じ学校の中で共に学べる環境が整えられていることがいかに大切なことか教えられます。藤沢市の誇るべき支援教育を守り、育てていきたいものです。