藤沢市教育委員会は、返済しなくてもよい大学や専門学校などへの給付型奨学金制度について、この4月から募集を行なう考えです。この奨学金制度は、貧困家庭や児童養護施設の子どもなどが対象で、成績要件も国の制度より緩やかに設定されるなど、対象が幅広くなっているのが特徴です。
応募は高校3年時が基本ですが、年齢が20歳になるまで可能としているほか、何らかの事情で住民票がなくても、実際に市内に在住していれば応募できるとしています。また受験に失敗したとしても、再び応募することも可能だとしています。
奨学金が支給される人数は一回当たり、3人程度で、まずは来年4月からの入学をめざして、今年4月から6月まで募集を行ないます。選考は7月から9月までで、10月に決定する運びです。選考は二次審査まで行なわれ、学ぶ意欲などが重視されるということです。授業料の支払いは、年に二回に分けて行われます。貸与型の奨学金との併用は可能となります。
教育委員会ではまた、制度の開始に伴って、基金を設置し、広く市民や民間企業から寄付を募りたい考えです。財政状況も厳しいことから、寄付によって、制度の安定化を図りたい考えです。
