江の島のバリアフリー化について藤沢市は、三段階に分けて対応する基本計画の考え方を明らかにしました。
江の島は観光地として人気ですが、山の形を成していて、その標高差は60メートルに及びます。島の入り口から中ほどに続く仲見世も緩やかな坂道となっているほか、頂上付近にある江島神社や植物園までは、急な階段が続いています。頂上付近までは、屋外エスカレーターがありますが、4つに分かれているうえ、車いすには対応していません。
これについて藤沢市は、バリアフリー化が必要だが、財政面からも課題が多いとした上で、東京オリンピックまでにまずソフト面で対応していく考えです。具体的には、仲見世の区間については、車いすが乗れる福祉車両で移動できるようにしたいほか、電動式の車いすの貸し出しについて検討します。
オリンピック後については、ハード面で対応していく考えです。まずは既存のエスカレーター改修や、小型のエレベーター設置について検討します。最後に大規模なバリアフリー施設を検討します。検討案にはモノレールやロープウェイも含まれています。
江の島の見どころは、仲見世周辺の賑わいや、頂上部からの景色など様々です。藤沢市は、利用者の意見をはじめ、景観や地元商店街に配慮しながら、可能な限り、取り組んでいきたいとしています。