いすゞ自動車の歴史を振り返る施設が藤沢市土棚にある工場近くに完成し、お披露目となりました。
いすゞプラザと名付けられた施設には、最新のトラックやバスだけでなく、かつて生産していた普通自動車の数々が展示されています。
藤沢工場は、1961年にオープンし、今では100万平方メートルの敷地で、6000人が働いています。設計から生産まで一貫して手掛ける主力工場で、藤沢市にも35億円の税金を納めています。
いすゞのこれまでの企業戦略は、選択と集中の典型だといえます。
国内最古の自動車メーカーであり、「ジェミニ」や「ビッグホーン」などの人気車を送り出しました。しかし、バブル崩壊後、乗用車の生産から撤退します。
一時は、ゼネラル・モーターズからの出資を仰ぐまで経営が悪化しました。しかし、中核のトラックやディーゼルエンジンに特化した結果、業績も回復しました。
年間の国内生産台数は、25万台となっています。しかし、海外生産台数は、40万台に達するなど海外シフトが強まっています。