地球温暖化対策として、ヨーロッパが先手を打ち始めています。イギリスとフランスが、2040年を目標にガソリン車を規制する計画を明らかにしました。
国際規格を先んじて作り出そうというもので、自動車メーカーも呼応するかのように動き出しています。日産などと比べて、電気自動車では立ち遅れているトヨタも、マツダとの提携を発表しました。
世界が先んじて、温暖化対策に手を打ち出しているのに、藤沢市も手をこまねいている場合ではありません。オリンピック開催を機に江の島への車両を全面規制して、パークアンドライドを取り入れれば、交通渋滞の解消だけでなく、立派な温暖化対策も兼ねることになります。
一方、神奈川県は、渋滞解消を目指すとして、島内の駐車場を拡大し、さらに江の島大橋の三車線化に乗り出します。
アメリカでは、トランプ大統領が、温暖化対策の枠組みを決めたパリ協定からの脱退を表明しました。これに対しては、ニューヨーク州やロサンゼルス市など地方自治体から対抗する動きが出ています。
地方自治体が、協力して国家を取り込もうとする動きは、地方分権や民主主義の考えに立脚した健全なものだと言えます。隣の鎌倉市は、交通政策で大胆な取り組みを進めてきました。藤沢市も、従来型とは違う、世界にアピールできる対策を打ち出す時です。