デパート業界も生き残りに向けて、試行錯誤を続けています。大手の「そごう・西武」は、売り上げが伸び悩んでいた西武所沢店を改装し、地下にしかなかった食品売り場を一階にまで広げました。
わたしも見学しましたが、一階は、菓子類が中心で、藤沢でいえば、さいか屋の作りと似ていると思いました。ただ最寄りの駅の改札が二階にあって、そのまま二階とつながっているため、下に降りなければなりません。ここはポイントだと思います。西武所沢店の二階は、化粧品などが中心となっていました。
去年一年間のデパートの売上高は、堅調と言われる東京でさえ、前の年より1.8%減少しています。品目別にみますと、売り上げの3割を占める衣料品が、4.7%減少しています。とくに婦人服の落ち込みが目立っています。次に全体の4分の1を占める食料品がほぼ横ばいでした。生鮮食品は、減りましたが、菓子類が伸びました。
雑費は好調で、1.9%増加しています。宝飾品などが落ち込んだのに、化粧品が13.5%も増えています。家具などの家庭用品と食堂・喫茶は、減少しています。
そごう千葉店も別館を改装しています。ファッション系は、7割から4割に縮小し、体験型の空間を作ります。映画も見れる本屋や、モノづくりの工房、美容教室、一時預かりの託児所、それにビジネス用のスペースなどです。衣料品からの脱却の動きが明確になっています。