藤沢市は、不特定多数が行き来する駅前での犯罪を抑止するため、防犯カメラを設置したい考えです。設置されるのは、藤沢駅南口の二階にあるデッキ、ダイヤモンドビルとリエール藤沢の中間にある小広場、そして辻堂駅北口の二階にある自由通路の三か所です。
藤沢駅南口での昨年度の犯罪件数は、暴行などが63件、窃盗などが103件などとなっています。わたしが去年行なったアンケート調査でも南口のイメージについて、「治安が悪い」とした回答が2ケタに上っていて、とくに20歳代の女性の割合が極めて高くて、驚いた記憶があります。ただ市内の犯罪件数そのものは、減少傾向にあり、風紀面での悪化も含まれていると思われます。
こうした観点から、設置は有効だと思う一 方、プライバシー保護の観点が不可欠です。これについて藤沢市は、設置の目的は監視ではないと強調しています。管理責任は職員が担い、録画した内容の保存期間は10日前後で、すぐ削除するとしています。
藤沢市は、自治会や商店街が防犯カメラを設置する場合、補助を行なっており、運用のガイドラインがあります。今回、藤沢市はガイドラインの策定に取り組んでいるところですが、録画内容の外部への提供については、条例が適用されるとしています。本人が同意する場合や緊急かつやむを得ない場合などが該当します。それ以外については、弁護士らでつくる審議会にはかり、承認した場合のみ提供するとしています。
またオリンピック開催を踏まえたテロ対策としての江の島周辺への設置について は、再整備の進捗を見つつ、検討したいと答えています。