藤沢市の環境保護団体、藤沢グリーンスタッフの会が、片瀬山5丁目にある石切り場跡の緑地で保全活動を行ないました。
石切り場とは、かつて寺社や武家屋敷の造成に使う石を切り出していた場所で、鎌倉各地に見られます。この斜面となっている石切り場跡地も長い間、手付かずとなっていましたが、いまはグリーンスタッフの会が中心となって、保全活動に努めています。
緑地には、ナス科のクコやヒヨドリジョウゴ、ツル状の低木、サルトリイバラ、それに立派な竹が生えています。会員とともに繁殖力の強いトキワツユクサなどを刈り取ったり、一部の竹を切り倒しました。
緑地は斜面に土留めが設けられているほか、頂上につながる通路があります。切り取った木々は、こうした土留めや通路の整備に使われます。
片瀬山5丁目には、活動場所となる緑地が二か所もあり、住宅地の中の貴重な存在となっています。また片瀬山が、鎌倉市と連なって自然環境を形成していることを石切り場という歴史からも学びました。