地域社会で自立生活する障害者が増えています。全国には、自立生活を支える組織、自立生活支援センターがあり、神奈川県のセンターは、厚木市にあります。
センターの主な役割は、ピアカウンセリングと呼ばれる相談事業です。障害者自身が、自立生活に向けた相談に乗ります。対象となるのは、身体だけでなく、知的や精神障害者です。
電動車椅子で電車を利用するときはどうすればいいのかなど外出の仕方や、自立生活の場となる住まいの探し方など様々な相談に乗ります。親元や施設で生活していて、分からないことが多いのです。
センターではまた、作業所を運営するなど障害者向けの仕事の場を提供しています。自立生活を歩んでいる障害者の中には、行政からの支援を受けているケースもありますが、さまざまな形で働いている方もいます。
伊勢原市に住む男性は、重度の障害がありますが、パソコンを駆使して、企業向けの名刺のデザインを作っているそうです。センターでは、働きながら自立生活しているケースも増えているものの、まだまだ働く場は少ないと指摘しています。