神奈川県障害者自立生活支援センターが力を入れているのが、自立生活をする障害者を介助するヘルパーの育成です。
一般的に身体的な自立と経済的な自立ができて初めて自立とされてきました。しかしこれでは、重度の障害者は自立できないことになってしまいます。そこでできないところは助けてもらうことで、地域で独立して生活する考えが広まっているのです。
そこでヘルパーの存在がとても重要となります。障害の特性を理解し、指示に対応できるヘルパーが求められます。ところが、行政が派遣するヘルパーでは、特性を理解するのに時間もかかるなど利用しにくい点が指摘されています。こうしたことから、重度の障害がある方の場合、知り合いなどを公的なヘルパーとして登録し、利用することができます。
センターでは、こうしたヘルパーを育成するため、三日間に渡る研修を開いています。研修は講義と実習に分かれていて、入浴や食事の介助など技術面だけでなく、障害者の意志、自己決定を重んじることを学びます。