スポーツ庁は、長時間の練習が問題化している学校の部活動について、週2日以上を休みとするガイドラインを示しています。自治体の中には、朝の練習を原則禁止する教育委員会も現れるなど対策が取られてきています。
陸上のオリンピック代表として活躍した為末大氏は、「日本でスポーツは楽しむものではなく、教育的な側面が強調される。指導者の言葉には絶対服従で、成長には苦しみが伴うんだから耐えろ、努力は量で決まると言われてきた」と述べています。
かつてのプロ野球の名投手で、高校野球でも頂点を極めた桑田真澄氏も、「どれだけ質の高い練習をするかがポイントだ。スポーツも体だけでなく、頭を使うことだ。自分で考えて行動できる選手でなければ、いい選手になれない」と強調しています。
2人の言葉は一流のアスリートだけに説得力があります。共通するのは、努力を偏重する傾向に警鐘を鳴らしつつ、自主性を尊重し、科学的な練習を重視する姿勢です。
2人とも、専門以外のさまざなアスリートから、学んできた点にも言及しています。特に為末氏は、部活動に代わるクラブチームの可能性について話していて、藤沢市でも活かせないか考えています。