藤沢市議会の補正予算委員会で、藤沢市内にも数人の中国残留孤児だった方たちが生活保護を受けていることを知りました。
中国残留孤児とは、中国東北部の旧満州に取り残された当時13歳未満の日本人の子どもたちのことです。日本が植民地化した旧満州には150万人が居住していたと言われますが、終戦の混乱で、多くの子どもたちが家族と生き別れになりました。
子どもたちの中には、中国人の養父母の手で育てられた方もいて、1981年から肉親捜しが始まりました。当時、テレビニュースで自分が何者なのか、両親は誰なのか訴える姿は、強烈に目に焼き付いています。
日本に永住帰国した方は2000人を超えましたが、多くの方は、言葉や生活習慣で苦労し、就職もままならなかったと指摘されています。旧満州に取り残された日本人は、引き揚げがなかなか実現しなかったとも聞いています。改めて国家とは何なのか考えさせられます。