藤沢市は、来る東京オリンピックでセイリングの会場となります。しかし実は、パラリンピックでセイリングが採用されなかったことは意外と知られていません。日本障害者セイリング協会は、2024年パリ大会での採用を働きかけています。
江の島ヨットハーバーでは、ヨット経験者を中心としたボランティア団体「セイラビリティ」が、障がいがある子どもたちなどにヨットの楽しさを味わってもらおうと体験乗船会を開いています。わたしが見学したときは、中学校の生徒たちが参加し、綿密な打ち合わせをした後、海上に出て乗船体験しました。
体験乗船用のヨットは、2人用でボランティアと参加者が一緒に乗ります。普通のヨットは、乗船者が船の縁に座って、バランスを取ながら舵をきります。しかしこのヨットは、転覆しないよう特別に重りが付けられていて、席に座ったまま舵をきります。このため視線も低く、より迫力を感じることができます。
子どもたちも貴重な体験に喜んでいて、素晴らしい活動だと思いました。藤沢市もオリンピックに向けて、様々なイベントを計画していますが、障がい者向けのセイリングにも大々的に力を入れるべきだと思います。