私がかつて赴任先で住んでいた静岡県沼津市に全国初の”泊まれる公園”があります。
場所は、「沼津市立少年自然の家」と呼ばれる広い森林の中です。これまで子どもたちの林間学校として使われてきましたが、最近は利用も少なくなり、お荷物的な存在となっていました。そこで沼津市から相談を受けた「公共R不動産」が提案したのが、本格的な宿泊施設を兼ね備えた公園に変えることでした。「公共R不動産」の関連会社が、運営に応募して、去年秋から「イン・ザ・パーク」として営業を始めています。
施設の最大の売りが、森の中に設置された球形のテントです。中にはベッドがあり、2人が泊まれるようになっています。テントは、木から吊るされたりしていて、日が暮れると中から光が漏れて、幻想的な風景を醸し出します。公園の中央には、広い芝生もあり、親子連れなどに人気です。アイディアひとつで公共空間が様変わりした一例として注目されています。
藤沢市北部にも、アスレチックコースなどがある「少年の森」があり、新しい活用例として参考になると思います。