大阪市は、来年度から新しい中高一貫校を開校します。最大の特徴は、大阪市が設立して、民間の「大阪YMCA」が運営にあたる点です。
設立の目的として、国際社会に通用する人材を育てることを掲げています。そしてこれまでの覚える教育から、考える教育の転換にも力を入れるとしています。
民間でも新たな形態の「学校」作りが盛んです。日本の公教育は、学力面からは評価されていますが、課題も多いのです。
▲いかに主体性や創造性を育んで行くのか。詰込み型の教育は、大量生産の時代には合っていました。しかし将来、AIによって半分近い職がなくなるという指摘も出ている中、限界にきています。
▲いかに英語教育を行うべきなのか。ローカル経済で働く人が7割で、英語は必要ないという議論もあります。しかし世界を広げるための武器になります。
▲いかに「学力の格差」に対応するのか。学力は、家庭の収入に比例すると指摘されています。一方で多くが、学習塾に通っているのが現実です。公立学校といえどもいつまでも「公平性」に拘ってはいられません。
▲いかに教師を授業に集中できる環境に置くか。学校は本来、勉強をするための場です。それなのに肝心の教師たちが授業以外の仕事に追われています。
▲いかに個性や特技を見出して、将来の職業に結びつけるか。早い段階から進路相談体制を整えてほしいという声も出ています。
このほか、金融や救急救命の知識など社会で生きて行くための授業が必要だと思っています。