公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」は、経済的に恵まれていない子どもたちが学習する機会を増やそうと活動しています。
団体では、経済格差が学習する機会の喪失、また意欲の低下につながり、それが学力の格差、そして不安定な就業にもつながるとして、こうした負の連鎖を断ち切ることが重要だと訴えています。団体が問題としているのが、放課後の過ごし方で、生活が厳しかったり、家族の面倒をみなければならないため、学習塾や習い事をしたいのにあきらめてしまうことです。
こうした小学校から広がる格差を解消しようと団体では、学習塾や習い事向けの「スタディ・クーポン」を使ってもらうことで対応しています。クーポンは寄付でまかなわれていて、提携している1千以上の学習塾などで使えます。現在、200人近くが利用していますが、倍率は5倍となっています。
クーポンの成果は目覚ましく、経済環境が厳しい子どもほど学力の伸びが見られるということです。5つの自治体とも連携して活動を広げており、藤沢市としても注目すべきだと思っています。