油圧機器大手のKYBグループが、ダンパーと呼ばれる免震装置の検査データを改ざんしていた問題で、この会社のダンパーが、藤沢市民病院の東館で使われていることが判りました。藤沢市では、このダンパーが、国の定めた基準に適合しているのか、会社側の報告を受けて対応するとしています。
免震ダンパーは、地震が起きたとき、建物の揺れを抑えるため、建物を直接支える免震ゴムと共に設置されているものです。新しくできた東館では、この会社のダンパーが16本使われているということです。ただ建築基準法が改正されてからつくられた建物については、ダンパーに関わらず、震度6強から7の地震で倒壊する恐れはないとされています。
市内にある公共施設のうち、免震構造となっているのは、東館のほか、新しくできた市役所の本庁舎と防災センターです。この二つの建物については、KYBのダンパーは使われていないことが確認されています。本庁舎については、写真のように地下部分に性能がより良いアメリカの大手のダンパー、16本が使われています。63本の免震ゴムと共に建物を地震から守っています。
国土交通省によりますと市内では、市民病院のほかに民間の建物、2件でKYBのダンパーが使われているということで、影響が広がっています。