子ども文教委員会の視察で、愛知県安城市に去年オープンした複合施設、アンフォーレを見学しました。
アンフォーレは、病院があった土地を市が買い取って、建てたもので、施設の核は図書館です。中心街に位置するだけに、病院の移転は打撃となりました。中心街の再生に向けた議論の末、集客力が期待できる図書館に加えて、隣接する土地を民間に貸し出すことで、スーパーマーケットを誘致したものです。
電子書籍の時代に、郊外にあった唯一の図書館をもってくるのは、不安視されましたが、図書館だけでなく、イベントや子育て機能なども取り入れることで、全世代が集える居場所となりました。年間入場者は、2倍以上に膨らんでいます。
施設の一階はホールがある交流の場となっているほか、二階から四階までが図書館となっています。図書館では、会話や飲食が自由で、イスが所狭しに並んでいます。平日の開館は午後8時までですが、自動化のおかげで、予約した本なら24時間で借りることができます。
藤沢市でも、図書館を小田急百貨店に暫定移設する方向です。藤沢駅周辺の活性化には、もってこいの政策だと思う反面、人気が出た場合、いまの市民会館一帯に戻せるのか、課題もあります。