藤沢市で会計の不適切な処理が明らかになり、市議会も執行部への批判を強めています。
この問題は、非常勤職員への給料や、業者への施設の賃借料などの支払いが遅れたものです。藤沢市の調べで、給料の支払いが遅れた件数は、過去三年間で292件、影響額は1354万円余りに上っています。中には、半年遅れた例もあり、誤った金額を支払って、追加の支払いになったケースや事務的な管理がずさんだったケースが見られます。
一方、給料以外の支払いが遅れた件数は、過去二年間で956件、影響額は2億2300万円余りとなっています。遅れは、子ども青少年部や都市整備部に多く、担当がほかの業務を優先したため、処理が遅れたケースや、後任への引継ぎが上手く行われなかったケースが原因です。藤沢市は、チェック体制を複数にすることや、総務部に新しく内部統制に関する専門部署を作るとしています。
藤沢市ではさらに、介護保険課でも不適切な処理が判明しています。交通事故が原因で介護保険のサービスを受けた場合、加害者が負担すべき金額については、自治体が調べて、請求することになっています。ところが藤沢市では、調査そのものを怠り、126件を放置していたということです。影響額は調査中ですが、藤沢市が現在、穴埋めする格好となっています。