千代田区立麹町中学校では、自律できる人間を育てるために、授業の形式を改革しています。
まず中間期末テストと宿題を廃止しました。その代わりに導入したのが、単元テストです。細かく実施される単元テストは、生徒を評価するためでなく、生徒が理解するために行なわれるもので、分からなかったところを洗い出し、分かるまで取り組むことが求められます。
工藤校長は、これまでの一方的な授業形態は、言われたことをこなす勤め人を育てるには適していたが、自分で考え、行動する起業家を育てるには適していないと言います。数学では、生徒が、配られたタブレット端末を使って、自分の理解度に合わせて勉強しています。分からない点は、教師に質問できます。中には 、学級を超えて、先に進んでしまう生徒もいるなど個々に合わせた学習となっています。
麹町中では、アクティブラーニングにも力を入れています。以前、紹介した民間プログラム「クエストエデュケーション」を活用して、グループでの課題発見、実地調査、そして解決と提案を行います。
またキャリア教育では、地の利を活かして、各方面で活躍しているプロフェショナルを招いて、講義を受けます。義務教育が終わる前に社会で生きるための具体像をつかんでもらおうとしています。