藤沢市は、医師や歯科医師をめざす子どもたちを応援しようと新たな奨学金制度を始めます。
この制度は、藤沢市に在住していた国際的なオペラ歌手、白石敬子氏による5000万円の寄付金を活用するもので、亡くなった白石氏の意志を踏まえたものです。
対象となるのは、藤沢市に住む経済的に恵まれない子どもたちで、
大学の医学部や歯学部に進む場合です。奨学金が与えられるのは毎年一人で、入学金が30万円、授業料が年間で72万円、6年間で合わせて462万円が上限となっていて、卒業すれば返済は不要です。
選考に際しての要件は、原則として、高校2年の評定平均が、3点7以上で、目的や意欲が高いことなどとなっています。応募は、高校3年が基本ですが、学ぶ意欲を支援するため、申し込むとき、20歳までなら可能しています。
奨学金が適用されるのは、2020年4月の入学からで、来年6月に募集を実施し、7月から9月に選考を行なう予定です。選考は、二次審査まであり、成績と小論文、そして面接が内容となっています。
私立大学となると授業料は、奨学金ではまかないきれませんが、教育委員会では、医師や歯科医師になる第一歩を踏み出すきっかけにしてほしいと話しています。